シングルマザーとして、夏の小学校受験の体験は一筋縄ではいかないものでした。仕事をしていたため、時間やお金に余裕があまりありませんでしたが、それでも工夫しながら過ごしました。
最初は、小学校受験についての情報収集から始めました。仕事や家事の合間を縫って、インターネットで情報を集めたり、本を読んだりしました。その中で、子どもの小学校受験に必要な準備やスケジュール、志望校の情報などを手に入れることができました。
次に、勉強の時間を確保するために、日常の中で工夫を凝らしました。朝の準備や登園の時間を使って、子どもと一緒に朝の学習や問題集をするようにしました。また、週末や休日には、公園やカフェなどで勉強をすることもありました。子どもと一緒に遊びながら学ぶことで、ストレスを感じることなく、楽しみながら進めることができました。
お金の面でも、無駄を省きながら工夫しました。教材や参考書は、図書館で借りたり、手作りしたりしました。また、お教室だけに頼らず、自分自身が子どもと向き合って指導することも多かったです。
そして、受験当日。緊張と期待が入り混じる中、子どもを見送りました。その後は、待つしかありません。結果が出るまでの間、不安や緊張を抱えながらも、自分ができることはすべてやったという思うようにしました。
結果は、受けた学校全てに合格することができました。限られた時間やお金の中で、精一杯取り組んだ成果が報われた瞬間でした。今回は受験の天王山と言われる夏の過ごし方についてお話しします。
小学校受験の夏の過ごし方
夏休みは、子どもたちにとって待ちに待った季節ですね!さまざまなイベントがあり、自由な時間が広がる夏の日々は、子どもたちにとって楽しみでいっぱいです。しかし、夏は単なる遊びの場ではなく、学びの機会もたくさんあります。自然の中で新しい発見をすることや、創造的なアクティビティに取り組むことで、子どもの好奇心や能力が伸びる素晴らしい機会なのです。今回は、子どもの夏あそびアイデアをご紹介します。特に小学校受験対策に向いた内容ですが、小学校入学以降も使えるアイデアをまとめました。楽しい時間を過ごしながら、子どもたちの成長と学びをサポートしましょう!子どもが夏に学びたいことは、楽しみながら自然と身につくような活動が理想的ですね。
自然と触れ合う
夏は自然に触れ合う絶好の機会です。公園や森林に出かけて、植物や昆虫を観察したり、自然の中で遊んだりすることで、自然への興味や理解が深まります。
小学校受験では生き物についての問題も出題されます。カブトムシ、カマキリ、かえるなどの生き物の一生を問われる問題は知識がないと解けません。夏の花や生き物を実際に見られるのは夏の季節だけです。ひまわりや朝顔などは近所を散歩するだけでも見ることができますよ。カブトムシを探すことが難しければ、虫に関するイベントに行くこともおすすめです。
海や川のレジャーへ行くのであれば、海と川の生き物の違いを学んでみましょう。行く前に図鑑で教えて、実際にいるか探してみると記憶としても残りやすくなります。実際に生き物を見つけることは思ったよりも難しいので、図鑑の写真を印刷して持っていっていました。ポケット図鑑を持ち運んでもいいですね。その現場で実物(写真)を見ると、プリントで覚えるよりも思い出として残りやすいです。(図書館の図鑑の写真をコピーするよりも、ポケット図鑑を買った方が安かったかもしれません笑。これから検討される方はポケット図鑑をおすすめします)
また、わが家ではカブトムシを一匹飼いました。カブトムシとクワガタムシの違いをなかなか覚えられなかったので、「おうちで飼っている方がカブトムシ」と教えることにしたんです。どこが苦手か把握して、その子どもにあった対策をすることも大切です。
夏の自然と生き物とのふれあいは、子どもたちにとって貴重な学びの場となります。楽しみながら、自然の不思議を探求していくことで、子どもの好奇心や知識が育まれます。
このような自然体験は、子どもたちの学びだけでなく、親子の絆を深める貴重な機会でもあります。一緒に自然の中を散策したり、生き物を観察したりすることで、子どもたちは親とのコミュニケーションを楽しみながら、大自然の不思議に触れることができます。
さらに、家庭でカブトムシやクワガタムシを飼育することで、子どもたちは生物の生態や環境についての理解を深めることができます。飼育を通じて、責任感や世話をする喜びを学ぶこともできます。また、親が子どもに様々な生き物について教えることで、子どもの知識や興味が広がり、学びの機会が増えます。「カブトムシの幼虫はこんな感じだけど、カマキリはどうかな?図鑑で調べてみよう」と楽しみながら会話を広げることも大切ですね。
このようにして、夏の自然体験は単なるあそびの範疇を超えて、子どもたちの成長や学びに大きな影響を与えることがあります。親子で一緒に自然の中を楽しむことで、子どもたちは豊かな感性や好奇心を育み、将来に向けての基盤を築いていきます。
水あそび
水遊びは夏の楽しみの一つです。プールや水遊び用具を使って、水の性質や浮力などの基本的な科学的概念を学びながら、涼しい夏のひとときを楽しむことができます。
小学校受験では水のかさを問われる問題があります。「同じ水の量が入っているものはどれですか?」のような問題がさまざまな難易度で出題されます。これは実際に水をコップなどに入れて、具体物練習が大切です。
ほかには「水に浮くもの・沈むもの」の問題があります。消しゴムは浮く?沈む?割り箸、釘、ビー玉など出題されるものはさまざまです。
水あそびを楽しみながらこれらの学びの要素を加えてみてくださいね。これらの学びの要素を水あそびに取り入れることで、子どもたちはあそびながら科学的な概念を身につけることができます。親子で一緒に楽しい水あそびをしながら、学びの瞬間を共有しましょう。
また、水遊びを通じて学ぶだけでなく、楽しい体験を通じて学びの興味を高めることも大切です。例えば、水鉄砲や浮き輪、水中ゴーグルなどの水遊び用具を使って、子どもたちが自由に水中で遊びながら、自然に水の性質や挙動を体験することができます。
また、家庭で簡単な実験を行うことも有効です。例えば、異なる容器に同じ量の水を入れて、それぞれの浮力や水のかさを比較する実験を行ったり、さまざまな物体を水に浮かべたり沈めたりして、浮力や密度の関係を観察することができます。
このような水遊びを通じた学びは、子どもたちの興味や好奇心を刺激し、科学的な思考力や問題解決能力を養うだけでなく、楽しみながら学ぶという学習意欲を高めることにも繋がります。親子で楽しみながら、夏の水遊びを通じて、子どもたちの成長と学びをサポートしましょう!
工作
子どもは本当に想像力が豊かです。夏の暑い日の室内あそびに、絵を描いたり、手作りの工作を楽しむことで、創造力や手先の器用さを発揮し、自己表現のスキルを高めることができます。
小学校受験では工作や絵画を出題する学校もあります。志望校にあった対策をする必要がありますが、幼児期の工作は小学校受験関係なくとても大切なことです。また、工作は指示行動の練習にもなります。工作の指示を出して実際に作ってみるだけでも指示行動の対策になります。
また、夏は特に写真を撮る機会が多くなります。わが家では学び要素のある遊びのときの写真を模造紙に貼っていました。風鈴と一緒に写った子どもの写真、花火の写真をまとめることで、自家製夏の図鑑を作ることができます。海の写真があればその近くに海の生き物の絵を描いていました。山や川も同様にすることで、それぞれの生き物の住んでいる場所を視覚的にわかるようにできます。
模造紙の手作り図鑑を家の壁に貼り、振り返ることでより記憶に定着できます。わが家では春夏秋冬全て作っていました。また、新しい学びが増えたときはその模造紙に追加していましたよ。春夏秋冬、季節ごとに作ることで、子どもは自然の変化や周期を理解し、新しい学びが増えるたびに図鑑に追加していくことで、知識の蓄積や自己成長を実感することができます。
さらに、模造紙の手作り図鑑は、子どもの自主性や創造力を育む素晴らしいツールでもあります。子どもが自分で写真を選んでレイアウトし、絵やメモを追加することで、自分だけのオリジナルな図鑑を作ることができます。このプロセスは、自己表現の機会となり、自信を育むことにも繋がります。
さらに、家族で図鑑を見返すことは、子どもとのコミュニケーションを深める絶好の機会でもあります。写真や絵を通じて、夏の思い出や学びの体験について語り合い、家族の絆を強めることができます。また、図鑑を見ながら、新しい発見や興味深い話題についてディスカッションをすることで、子どもの知識や洞察力をさらに深めることができます。
最後に、夏の終わりには、子どもが作った図鑑を振り返り、一緒に季節の変化や成長を感じることができます。そして、新しい学びや経験を胸に、次の季節へと向かっていく準備をすることができます。夏の間に作った図鑑は、子どもの成長の記録としてだけでなく、家族の宝物として永く残ることでしょう。
読書と物語
夏休み中に絵本や物語を読んでみるのも良いアイデアです。読書や読み聞かせは子どもの言語能力や想像力を育てるだけでなく、新しい知識や価値観を学ぶ機会でもあります。
絵本や物語を読むことは、子どもにとってだけでなく、親や家族にとっても素晴らしい経験です。一緒に読書や読み聞かせをすることで、親子関係を深めるだけでなく、共通の話題や感情を共有し、会話のきっかけとなります。
また、夏に絵本や物語を読むことは、子どもの学習意欲を高めるだけでなく、読解力や理解力を養うのにも役立ちます。新しい言葉や概念を学ぶ機会でもあり、興味を持って学ぶことを促進します。
さらに、絵本や物語を通じて、子どもはさまざまな感情や価値観に触れることができます。他者の視点や感情を理解し、共感することで、社会性や人間性を育む手助けとなります。
夏に絵本や物語を読むことは、子どもの成長や発達にとって重要な役割を果たします。一緒に楽しみながら、心と知識の成長を促進しましょう。
わが家は暑くて外で遊びに行けないとき、公民館や図書館へよく行っていました。日中を涼しく過ごすことができて、大好きな本をたくさん読むことができます。図書館はとても静かなので、気持ちもクールダウンできるようです。公共のマナーを学ぶ機会にもなります。
夏は暑いので体力を消耗しやすいです。体調を崩さないためにも、意識的に落ち着いた日を作るようにしていました。園の預かり保育の帰りに少し遠回りして図書館へ寄ることがありました。帰宅後の時間は遅くなってしまいますが、なんだか気持ちはスッキリしているんです。私たち親子が本を好きということもあるかもしれませんが、図書館独特の空気感が気持ちを落ち着かせてくれるようでした。
図書館では季節の絵本コーナーが設置されていたり、家ではなかなか買えない立派な図鑑がたくさん置いていたりします。小学校受験の問題は絵本で学ぶことも多いです。現代社会ではなかなか見られなくなった季節の風物詩を絵本で学ぶことができます。
また、夜寝る前の絵本の読み聞かせをお話の記憶問題にすることもありました。YouTubeでもお話の記憶問題をアップロードされているので、聞き流しをしながら問題を解くことができます。ブルーライトは寝られなくなるので、子どもには画面を見せないでくださいね。
観察と発見
夏の自然の中にはたくさんの驚きがあります。虫や植物、雲や星などを観察して、新しいことを発見する喜びを体験しましょう。
夏の太陽はギラギラとしていて影がはっきりとしています。朝・昼・夕方それぞれの影の違いは小学校受験の問題としても出題されています。
夏はいつもと違ったあそびができるので、不思議に感じることや発見がたくさん出てくるでしょう。夏の自然の中にはたくさんの驚きがあります。虫や植物、雲や星などを観察して、新しいことを発見する喜びを体験しましょう。
料理体験
簡単な料理やお菓子作りを通して、食材の特性や調理の基本を学ぶことができます。親子で一緒に料理を楽しむことで、協力や計画性などの社会的スキルも育まれます。
夏のあいだには、学びを通じて楽しさや喜びを体験することが大切です。親や保護者と一緒に、子どもが興味を持ち、自分自身で探求することができるような環境を提供することが重要です。
小学校受験では野菜の断面図の問題があります。縦切り、横切りそれぞれ出題されます。また、調理器具や「揚げる・焼く」などの言葉も出題されるのでそれぞれ対策が必要です。
絵本や図鑑で知ることもできますが、実際にやってみることで記憶として残りやすいです。
料理やお菓子作りを通して、食材の特性や調理の基本を学ぶことは、子どもにとって楽しくて有意義な経験です。例えば、野菜や果物の切り方や調理方法、材料の量り方など、料理を通じて数学や科学の基本も学ぶことができます。
また、料理をする際には計画性や協力、忍耐などの社会的スキルも身につきます。家族や友人と一緒にレシピを読んで材料を揃えたり、調理手順を分担したりすることで、チームワークやコミュニケーション能力も向上します。
料理やお菓子作りは、子どもにとって手軽で楽しい学習体験を提供します。例えば、野菜を使った料理を作る際には、野菜の色や形、味の違いを観察し、健康的な食事の重要性や栄養素について学ぶことができます。また、お菓子作りでは、材料の配合や加熱の過程で化学反応が起こることを理解し、科学的な知識を身につけることもできます。
親子で一緒に料理をすることは、自信や自己肯定感を高める良い機会でもあります。自分で作った料理やお菓子を家族や友人と共有することで、成果を喜び合うことができ、自己効力感を養うことができます。
さらに、料理やお菓子作りは創造性を育むことにもつながります。レシピをアレンジしたり、新しい料理やお菓子を考えたりすることで、想像力や創造力が刺激されます。
夏休み中には、家族や友人と一緒に料理やお菓子作りを通して、楽しみながら学びを深める素敵な時間を過ごしましょう。
心の成長
夏はイベントなどで初めて会う人と関わることが多くなります。施設のスタッフさんにあいさつをする機会も増えるでしょう。公共の場のマナーを改めて確認することもできます。
小さなトラブルはつきものかもしれませんが、その都度行動観察の対策だと思い、接してみると学びにつながります。
またイベントはたくさんありますが仕事をしている親にとっては時間の問題もなりますよね。それぞれの項目別に記事を書いていますので、気になる分野から読んでみてくださいね。