小学校受験は、学力試験だけでなく、運動能力も含めた総合的な評価が行われる場合があります。この「運動考査」は、子どもの体力や運動能力だけでなく、その成長や健康状態を見る重要な指標として位置づけられています。
運動対策は単なる試験対策だけでなく、子どもの健康や成長全般に対するサポートとしても重要ですそのため、運動考査に向けた対策は、単に合格するための取り組みだけでなく、子どもの総合的な発達を促すことにも繋がります。
親としては、子どもが健康的に成長して、自信を持っていろいろな挑戦に取り組めるようサポートすることが大切です。今回は、国立小学校受験における運動考査について詳しく解説していきます。
時間に限りのあるひとり親家庭や共働きの方にもできる対策もまとめていますので、できるところから始めてみてくださいね。
わが家の運動考査対策
シングルマザーとして、私は子どもの国立小学校受験に向けて準備をすることが決めた頃のことです。最初はペーパー問題ばかり気を取られていましたが、運動考査の対策は特に重要だと気が付きました。母子家庭であるため、時間やお金に限りがあり、効果的な対策が必要でした。
最初に私が行ったのは、近所の公園や広場を探し、毎日の運動の機会を確保することでした。私たちは帰宅後に公園へ行き、かけっこやボール遊びなどを行いました。これは子どもにとって楽しい時間でもあり、体力や協調性を養う機会でもありました。
次に、運動能力を伸ばすための遊びやゲームを取り入れました。例えば、公園の遊具を使って障害物競走のようなものやボールを使ったキャッチボールなどです。これらの活動は、楽しいだけでなく、子どもの運動能力や柔軟性を向上させるのに役立ちました。
また運動能力だけでなく、ルールや運動考査内容の理解も国立小学校受験では重要な要素です。そのため、ルールのあるゲームを取り入れ、ルールや協力プレイの重要性を学ぶ機会を設けました。
結果として、この取り組みは非常に効果的だったと感じています。子どもは徐々に運動考査で良い成績を取るようになりました。そして何よりも、健康的な生活習慣やチームワークの重要性を学ぶことができました。シングルマザーであっても、工夫と努力次第で子どもの成長を支援することができることを感じました。
お金や時間に限りのあるシングルマザーや共働き家庭の方は忙しい毎日を過ごしていると思いますが、できるところから始めてみてくださいね。
小学校受験の運動考査
小学校受験における運動考査は、学校や地域によって異なる内容や基準が設けられていますが、一般的には以下のような項目が含まれます。
- 身体能力テスト: 走る、跳ぶ、投げるなどの基本的な身体能力を見られます。これには、立ち幅跳び、ボール投げ、ケンパーなどが含まれます。
- 模倣体操: 先生の動きの真似をする模倣体操があります。鏡のように真似をするため、先生が左手をあげたら、子どもたちは右手をあげます。
- 運動遊び: 子どもがルールのあるゲームで遊びながら運動する場面が設けられます。これには、サーキットや障害物競走などが含まれます。
小学校受験における運動考査は、学校や地域によって異なる内容や基準が設けられていますが、一般的には多岐にわたる要素が評価されます。その中には、身体能力テスト、体操、そして運動遊びなどが含まれます。
以上のように、小学校受験における運動考査は、単なる身体能力の評価だけでなく、子どもたちの健康促進や社会性の育成にも重要な役割を果たしています。これらのテストを通じて、子どもたちが健康で活動的な生活を送り、学業や社会生活においても活躍できるようサポートされることを期待します。
また、考査中の待ち時間も大切です。国立小学校受験は待ち時間がとても長いです。そのあいだ、指示された場所で姿勢よく待機することが求められます。
トイレに行くときも先生の指示に従います。周りの子どもと話すこともしません。まっすぐ先生の目を見て、先生からの指示を待つのです。これはしっかりと練習しないとなかなかできません。姿勢のよさはすぐに身に付くものではないため、気づいたらすぐに対策を始めてみましょう。
姿勢をよくするアイデアはブログ記事にまとめていますが、最もオススメするのはトランポリンです。体幹を鍛えることで、リラックスしている状態でもスッと背筋が伸びた姿勢をキープすることができます。
普段たくさん外で遊んでいても体感がない子どもは意外にも多いものです。トランポリンは室内で楽しみながら体幹を鍛えることができますよ。
子どもは「ママも一緒にやろう〜」と言う可能性が高いので(笑)これくらいのサイズをオススメします。カラーはすきなものを選べますよ。
運動考査のメリット
ここからは少しまじめなお話です。
小学校受験としての運動対策ではなく、子どもがこれから成長していく上で大切なこと。
運動考査は、子どもの身体的な健康状態や運動能力だけでなく、いろいろな重要な意味を持ちます。
まず、運動考査を通じて子どもたちの身体的な健康状態を把握することが可能です。身体的な健康は、子どもの成長や発達において極めて重要であり、運動考査によって健康状態に異常が見られた場合は早期発見・対処が可能となります。
また、運動考査は子どもたちの運動能力を評価することで、子どもが持つ様々な運動スキルや技術、そして運動への興味や意欲を把握することができます。
運動能力は、子どもの身体的な健康だけでなく、心理的な健康や社会的な健康にも影響を与えるため、運動考査を通じて子どもたちの総合的な健康状態を俯瞰することができます。
さらに、運動考査は子どもたちの自己肯定感や自己効力感の育成にも寄与します。運動において自己を試し、成果を挙げることで、子どもたちは自己への信頼や自信を深めることができます。
また、運動考査は協力や競争、そしてフェアプレーの精神を養う場でもあります。チームでの運動や競技を通じて、子どもたちは他者との協力や助け合いの大切さを学び、同時に競争の中で自己を高める機会を得ることができます。
これらの経験は、子どもたちが社会に出てからも役立ち、良い人間関係を築くための基盤となります。
以上のように、運動考査は子どもたちの身体的な健康状態や運動能力だけでなく、子どもたちの自己肯定感や社会性の育成、さらには将来の生きる力の重要な要素として、幅広い意義を持っています。
国立小学校の運動考査
国立小学校の通学は公立小学校に比べて通学範囲が広いです。そのため、毎日の通学で疲れてしまうことのないように基礎体力が求められます。また、集団行動の乱れがあると、通常授業がスムーズに行うことが難しくなってしまいます。研究校としての役割もあるため、集団行動をスムーズに行えるかも重要なことです。
国立小学校受験でよく出題される運動考査はこちらです。志望校によって対策方法が変わってきますので、過去問などを参考されてくださいね。
- くま歩き
- 模倣体操
- 幅跳び
- ケンパー
- ボールつき
- 平均台
- スキップ
次の項目ではそれぞれの対策ポイントについてまとめています。また、小学校受験では褒めて伸ばすことがとても大切です。注意ばかりしていると子どものモチベーションは下がってしまい、小学校受験対策どころではなくなってしまいます。
また、長所を伸ばすことで苦手なところはだんだんと改善していく場合が多いです。遠回りのように感じますが、自己肯定感を育むためにも大切なことです。幼児期をどのように過ごしていたかは、大人になってからも大きく関わってきますよ。
運動考査の対策ポイント
志望する国立小学校の運動テストがどの形式なのかを確認し、それぞれの対策をしっかりと行いましょう。
- 個別運動テスト:子ども一人ひとりが個別にテストを受けます。この形式では、待機時間が発生します。待ち時間も評価されることが多いため、静かに集中して過ごすことが求められます。また、種目に取り組む姿勢も重視されますので、意識して生活の中で身につけておくことが大切です。
- グループ運動テスト:複数の生徒が同じ空間で待機し、他の生徒が種目に取り組むのを待ちます。この形式では、待機部屋で自由に過ごせる個別運動テストよりも、忍耐力がより試されることがあります。種目内容が見えないように後ろを向いた状態で待つ必要があるため、我慢強さも求められます。
- 運動テストにおける評価ポイントは、単に種目の実力だけでなく、待機時間や移動時間などの行動観察も含まれます。指示を素直に聞くことや協調性、忍耐力などが試されるので、受験会場に入る瞬間から心構えが重要です。
運動テストの種目は、くま歩きや、ボールつき、ケンパー、平均台などがよく出題されます。学校によってはダンスも種目として用意されることがありますが、恥ずかしがらずに積極的に取り組む姿勢が重要です。人気のある曲を聴いても気持ちを切り替えることが大切です。
これからボールの対策を始められる方はミカサ(MIKASA) 1号 をオススメします。通常のボールよりも少し小さく、小学校受験の現場で実際に使用されています。
いつもと違う大きさのボールだと試験当日に力を発揮できないかもしれません。ボールは小学校受験はもちろん入学以降も使えますよ。サイズは1号です。
まとめ
小学校受験における運動考査は、子どもの成長や健康状態を評価する重要な指標です。運動能力の向上だけでなく、自己肯定感や健康意識の育成にも繋がるため、子どもの総合的な発達を促す上で欠かせない要素と言えます。親子で楽しく運動に取り組むことで、子どもが健やかに成長する一助となるでしょう。
小学校受験における運動考査は、子どもの成長や健康状態を評価する重要な指標です。運動能力の向上だけでなく、自己肯定感や健康意識の育成にも繋がるため、子どもの総合的な発達を促す上で欠かせない要素と言えます。
運動考査を通じて子どもたちは自己を試し、成果を挙げることで自信を深め、同時に健康への意識も高めることができます。また、親子で楽しく運動に取り組むことで、子どもが健やかに成長する一助となるでしょう。
親が子どもの運動をサポートし、一緒に活動することで、子どもは健康的な生活習慣を身につけ、将来に向けてより健康で活動的な生活を送ることができるでしょう。このように、運動考査は単なる試験だけでなく、子どもの身体と心の健康を促進し、より良い未来を築くための基盤となる重要な要素として位置づけられます。