働きながら小学校受験対策をしていると「時間が足りない」「なかなか進歩しない」と悩まれる方も多いと思います。この記事では、限られた時間の中で効率的に国立小学校受験対策をしたい方向けに以下の内容を紹介しています。
見通しを持った年間計画
受験を始めたきっかけはそれぞれの家庭によって違います。小学校受験は合格がゴールではなく、その先につながるものがあります。「自分で考えて行動できる人になって欲しい」「国際的に活躍する人になってほしい」「文武両道!」などその家庭が大切にする部分を改めてふりかてってみましょう。
その目標の通過点として小学校受験があるはずです。幼児期に身につけたい力は何か考えて、受験まで逆算して目標を立ててみましょうね。
年間計画の必要性と立て方
小学校受験の考査当日まであと何日かはその家庭によって違います。まずは、志望校の受験日や受験内容を確認してみましょう。国立小学校受験の場合、秋下旬〜冬であることが多いです。そのため、年中の11月ごろから数えてちょうど1年前になります。
過去問はペーパー問題だけではなく、面接や行動観察などもしっかりとチェックしましょう。また、志望校が求める人物像も確認しておくことも大切です。頻出分野、採点項目などを書き出し、今の子どもの現状を見つめます。
我が子を採点することにはなりますが、現時点ではできていなくて大丈夫です。そちらから考査日に向けて一つずつクリアしていきましょう。
年間計画の活用方法
目標を立てる時は余裕を持つことが需要です。子どもは予期しない体調不良などが起こりやすいです。スケジュールに縛られすぎてしまうと手段を選ばなくなってしまいます。家庭の平穏がなによりも大切ですので、子どもの些細な変化を感じ取ることが大切ですよ。
年間計画を立てたら、季節ごとに分割してみましょう。小学校受験では季節行事が頻出問題です。その季節の間にその行事を子どもと一緒に親しんでみましょう。3月3日にひな祭りをできなくても焦らないでくださいね。
その季節の間に取り入れることができれば大丈夫です。季節行事を楽しみながら、行動観察やペーパー問題も徐々にレベルアップしていきます。3ヶ月ごとに区切っているので、その間に達成できるといいですよ。
年間目標では漠然としていますが、3ヶ月ごとに区切ることで勉強量を調節しやすくなります。
勉強時間と勉強量
働きながらの小学校受験対策は、無理して頑張りすぎてしまったり、どうせできないからと何もやらなくなってしまったり、極端になる人も少なくありません。どの程度勉強すればいいか詳しく解説しますね。
年間計画から考える勉強時間と量
年間計画を立てると目標地点がはっきりとしています。巧緻性や運動は日々の積み重ねが大切ですので、1日5分でも続けることが大切です。
ペーパー学習は週末にまとめてしてもいいでしょう。ペーパー問題を解くまえに具体物で確認することの方が大切ですので、机に向かっている時間だけにとらわれ過ぎないようにしてくださいね。
幼児期は習慣付いたことを繰り返しやすくなりますので、勉強をやり始める時間を決めておくと継続しやすいです。年間目標から逆算して日々どれくらい取り組むといいか見つけてみてくださいね。
家庭にあったやり方を見つける
志望校や家庭によって課題点は違います。口頭試問の採点の比重が大きいけれど子どもが恥ずかしがり屋さん、苦手分野の図形問題が過去問によく出てくる、ペーパー試験の前に姿勢や態度が気になる、などどこに時間を割かなければいけないか見極めることが大切です。
ありのままの子どもの姿を見つめて対策を練りましょう。図形問題が苦手の場合、ペーパー問題ではなく折り紙や積み木など具体物を取り入れます。
遠回りのように感じますが、具体物で理解できるとペーパーでも解けるようになることが多いです。姿勢などについては別記事で書いていますのでそちらをご参考くださいね。
長時間子どもと勉強するために
小学校受験では、机に向かって勉強することがそれほど多くありません。行動観察、工作、口頭試問などがあるためですが、ペーパー試験対策も具体物で学ぶことの方が多いからです。子どもの集中時間は年齢+1分と言われています。
机に向かうことだけではなく、公園で遊びながら行動観察を意識してみたり、お風呂に浸かりながら面接練習をしてみたり、寝る前の読みきかせをしながらお話の記憶の練習をしていると1日でたくさん受験対策をすることができます。
日々の生活の中で受験対策を意識するためには、保護者の方が受験内容について知っておかなければなりません。そのためにも年間目標と季節ごとの目標は意識してみるといいでしょう。
プリント学習以外の家庭学習
ひとり親家庭が働きながら小学校受験対策をすることはたくさんの不安があると思います。限られた時間の中でもできる家庭学習についてお話しますね。
勉強の習慣化
机に向かって勉強を始めようとすると子どもが嫌がることもあるかもしれません。机に向かう勉強が苦痛になってしまうと親子ともに辛くなってしまいます。
受験勉強を進めていくと課題点に当たります。それを乗り越えることで自信に繋がりますが、子ども本人はとても大変です。辛くなる前に勉強を習慣づけるといいでしょう。歯磨きのように習慣づけることで毎日決まった時間に取り組むことができます。最初は塗り絵や迷路から始めてもいいです。
これらも巧緻性を高めることができます。決まった時間に机に向かうことは保護者の方も大変かもしれませんが、8週間続けると習慣化できると言われているので、できるとことから始めてみてくださいね。
環境を整えて時間を有効活用
机に向かって勉強をするとき、周りにおもちゃが散らばっていると集中できません。キャラクター鉛筆だと喜ぶかもしれませんが、注意がそれてしまう可能性もあります。
小学校受験のペーパー問題はイラストが使われることも多いため、文房具などはシンプルなものにしたほうがいいでしょう。色が多ければ多いほど子どもは注意散漫になってしまいます。テレビなどの音も消して、保護者のスマホもできればオフにするといいでしょう。
机に向かう以外の時間を有効活用
小学校受験対策は座学だけではありません。実体験からの学びがとても重要です。しかし、経験を1回だけしてもなかなか知識として定着しません。
季節行事を体験したら思い出の写真を飾る、理科的常識などの知識はまとめて壁に貼る。自宅の壁を有効活用することで、無理なく知識を覚えることができます。幼児期は大人よりも視覚から入る情報を記憶しやすいため、数ヶ月壁に貼ると結構覚えていることが多いです。ひとり親家庭は勉強に割ける時間が限られています。
だからこそ、玄関、リビング、トイレ、浴室などを有効活用しましょう。風呂場はラミネート加工するといいですよ。
まとめ
働きながら小学校受験対策をしていると時間に追われた感覚になってしまいます。気持ちに余裕がないと子どもとの関係性が悪くなるかもしれません。小学校受験では親子の良好な関係性、家庭内の教育方針がとても大切です。気を張りすぎず、それぞれの家庭に合ったやり方を見つけてみてくださいね。こちらの記事のほかも参考にしてみてくださいね。