聞く力とは
小学校受験では最初から最後まで指示行動と言われるくらい聞く力が重要となります。
小学校受験は中学受験や大学受験と違う点があります。
それは全ての問題が文章ではなく口頭で出題されるということです。
聞く力が必要な理由
小学校受験では文字を読んだり書いたりすることはありません。
試験官から出された指示を聞き取り、◯や×などを書きます。
子どもにとって大人からの指示を聞き漏らさずに集中することは容易くありません。
「きちんと聞いて」「集中して」というだけでは難しいでしょう。
また、小学校受験では出題や指示は、基本的に1回しかされません。
聞き逃してしまうと解けるはずの問題が解けなくなってしまいます。
小学校受験では試験官からの指示や出題を1回聞き、内容を記憶して行動することが重要です。
口頭で指示を聞く力は、入学後に求められます。
そのため入学前に身につけておきたい力です。
小学校では団体生活になるため、さまざまな場面で指示を聞き取る力が必要になってきます。
国立小学校は実験校ですので通常とは変わった授業がされます。
そのときに意欲的でなかったり、他のことをしてしまう子どもだと困ってしまいます。
先生の話をよく聞き、指示通りに動ける児童を求めています。
聞いて理解する力が育っているとその後の生活でも役立つでしょう。
お話を聞く力がなく、ぼんやり他のことを考えていたら、授業に乗り遅れてしまったり、新しい学びを得たりすることが難しくなってしまいます。
聞く力は小学校受験をするしないにかかわらず身につけたいですね。
それでは、小学校受験にむけた聞く力の身につけ方についてお話しします。
聞く力の身につけ方
小学校受験の考査では、お話の記憶や指示行動など記憶して答えなければいけません。
考査の時のみ頑張ろうと思ってもなかなか上手くいくものではありません。
日常生活で人の話をよく聞き、自分で考えて行動することを練習する必要があります。
日々の生活の中で聞く力は身につけられます。
「手を洗ったあと、コップを2つ並べてね。そのあとお皿を3枚並べてね」
このようなお手伝いも聞く力を身につけ、指示行動の練習になります。
日常的の声かけ一つが指示行動の練習になりますが、今回はさらに力がつくトレーニングをご紹介します。
聞く力トレーニング
レッスン1
まず、体に入っている力を抜きます。
勉強中はストレスがかかり、不必要な力が入っている場合があります。
床に寝そべり、脱力感を味わいます。
まずは10秒間自分で自分の体を受け止め続けられるようにします。
最大1分が目安です。
レッスン2
次に机に向かいます。
鉛筆とノートを用意して、ぐるぐる描きをします。
「始め」「終わり」の合図と共にぐるぐる描きをします。
合図を正確に対応する練習です。
上手にできるようになったら次のステップです。
レッスン3
次のステップは記号です。
「まる、さんかく、しかく、まる、ばつ……」のようにランダムで記号を淡々と述べます。
子どもはノートに言われた記号を書いていきます。
時間が長くなると集中力が切れてしまうので、現時点で集中できる時間を把握することもできます。
レッスン4
次のステップは点つなぎです。
あらかじめノートにさまざまな色の・を書いておきます。
「あか、あお、きいろ、ピンク……」のように色を述べていきます。
子どもは言われた順番に・と・を結んでいきます。
音を聞き、目で探し、手を動かす必要があるので難易度は高いです。
最初は・の数を減らして難易度を下げてみましょう。
慣れてきたら・の数を増やしたり、スピードを上げてレベルアップしてみるのもいいでしょう。
今回は机に向かってする練習でしたが、公園でできる練習もあるのでまた記事を書きますね。
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小学校受験のお話の記憶問題をYouTubeでアップロードしています。
無料で解くことができるので、ぜひ試してみてくださいね。